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名栗湖越えて、絶景の有間峠。

青梅インターを越えて、
でも、秩父までは行かず。

冬になって腰が痛んで自転車に乗れぬ。

そんなわけで、こうして以前走ったルートをまとめているのだが。

うらやましい。

何だか綺麗な花咲く良い季節じゃないか。

 

自分の走ったルートを羨んでいても仕方ないのだが。

 

はて、今回のルートは名栗湖の裏の有間峠である。

奥多摩地域は高い峠でも基本的に景色は開けない。

どうしても地形的に仕方の無いことなのだ。

それに対して秩父方面の峠は割と開いた景色の峠が多い。

その中でも今回の有間峠は素晴らしい。

 

キョリ:100km弱

獲得標高:1500m程度。

登りが大変だけれど、或る程度走れる人には程よいといえば程よい。

イージーすぎず、精神が崩壊するほどのキツさではない。

 

峠は林道なので、全面舗装だが、路面をよく見てパンクには注意したい。

景色はさすが林道、素敵だ。

 

しんどい人は名栗湖まででも楽しいサイクリング。

 

行き方は、青梅インターを越えて、岩蔵街道、成木街道と狙う道がサイクリングには気持ち良い。

飯能からのアプローチもある。

 

輪行で飯能駅まで行って、名栗湖だけ満喫するという形なら初心者にも楽しみやすい。

 

道さえ崩れていなければ、秩父方面に抜けるのが最高に良いだろうが、基本的には崩れっぱなしで、修理の予感は少ない。

青梅インターを越えて、名栗を越えて。

看板としては、『岩倉温泉』『秩父』という文字を目指したような気がする。

山間部なので、さほど道に迷うほどに道の本数は多くはないので気楽に向かえば良い。

 

坂を登って、名栗の小沢トンネルだかを抜けて下って、また走って行くと、

上の写真左のような具合で『名栗ダム』と青看板に出る。

素直に行けば迷うことは無いだろう。

ただ、名栗から北にはコンビニはないので、

自転車ゆとり世代の「手ぶらでいっても日本ならどこでもコンビニで補給」という考えは通用しない。

まあ、普通に行けば問題は無い。

 

名栗湖自体、とても美しい。

良い写真が簡単に撮れるだろう。

石を積んだダムなので癒しがある。

季節によって水位が違ったり、リピーター魂もほどよく刺激してくれる。

 

自販機、トイレもあるので、安心。

名栗湖を越えると釣堀がある。

ぶっちゃけ峠なんか登らず、釣りして帰ってもいい気がする。

かっちょいい4WDの車で女の子なんかと来て、釣りして、焼いて食べて、きゃっきゃっ言って。

楽しそうな釣堀である。

でも、自転車で峠に登るのだ。

 

道の雰囲気はばっちり。ナイス林道と叫びたくなる。

 

釣堀の先で道が分かれる。

 

「そりゃ、有間峠行くんだから、有間林道でしょ!」

なんて地図も確かめずに行くと、散々激坂を登った末に行き止まりになっている。

 

広河原逆川線が正解である。

 

まあ、気持ちの良い沢沿いの緑美しい道だったし、良い季節というのもあり、迷ってのんびりできて良かったけど。

正しい道のほうを行くと、踏切がある。

割と通行止めもあり得るので、行く前には埼玉県の林道情報を確認してから行くのが正解。

埼玉県HPから確認できる。

 

写真の通り、路面は決してよくはない。

でも、とにかく沢沿いの空気がおいしい。

ナイス林道。

 

割と登った辺りで、ほんのり景色が開けてくる。

 

車は基本的には来ないがたまに来る。

自転車、オートバイの変わり者とすれ違ったら手を上げて挨拶すると素敵だろう。

景色は秀逸。

 

ああ、これぞ峠だね、という景色である。

 

埼玉県は秩父以外に観光地がないためか、秩父方面の観光地の看板を立てている。

無線マニアっぽいお兄さんの車が止まっていたり、一体こんなところに何の用があるんだろうという車が数台止まっている。

景色の眺望には問題ない。

 

おにぎりの準備がとても大事である。

名栗湖周辺にもコンビニは無い。

僕は名栗湖の手前の潰れそうな商店で助六寿司を買っていったりする。

 

この景色で食べるご飯は格別だ。

秩父方面には通り抜けはできない。

 

「え、どうせ行けるでしょ。自転車担げばだいたいどこでも行けるでしょ」

そういう馬鹿な考えはやめた方が良い。

人がやめておけというところには行かない方が良い。

 

道がふさがっているから、という単純な理由だけではない。

 

林道の斜面には、スズメバチの巣があったりする。

「スズメバチが危険なのは秋だけでしょ?!」

そういう問題ではない。

 

封鎖された先でスズメバチに囲まれようが、熊が出ようが、ゲリラ兵が現れようが誰も助けてはくれないのだ。

 

何事もなくてもだいたいに途方にくれて、とぼとぼ登り返すのがオチである。

まあ、楽しくないといえば嘘になるが、おすすめはしない。

いかがだったでしょうか。

奥多摩と違い、交通量も少なく。

景色も開けているので満足感は高いです。

また、飯能からアクセスできるので、都心からも輪行しやすいでしょう。

中央線、青梅線の混雑に比べれば西武飯能線は快適です。

 

林道を行くときは安全に気を付けて。

救急車も大変ですからね。

 

まあ、そんな感じの有間峠でした。

Akishima

Jitensha

Biyori 

 

© NEZUMI FUKUDA

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